祭りが終わって数日後、御苦労さんと言うことで私達は世話役を努められた「つず久」の御主人にお店へ招かれた。お店は市谷交差点からすぐ近くの裏通りにある。店へ入ると「入口入る時、気が付かなかった?」と御主人。え? と表へ出て指差されるままに上に目をやると屋根廂が真新しい。ありゃ? これひょっとして?
神輿を納める蔵の廂として祭りの時にあつらえられていたものだ(左の写真は祭りの時に撮影した現物)。非常に手の掛かったもので高価だといっていた。祭りが終わって用済となったのでもらってきたという。
御主人と見習いさん。見習いさんも神輿担いでいました。御主人はいつもキユーピーちゃんみたいにニコニコなんですけど、カメラを向けるとなぜか緊張します。
お店はあまり大きくはありません。しかしとても繁昌しているご様子。実は今回の取材を勧めて下さったNHKディレクター某氏が地元のよしみで懇意になさっているお店なのである。接待にもここに連れてくるというくらいつず久さんの品質を信頼している。そう、実際ここはバカうまなのであった。
早速おふたりが僕らのために腕を振るってくださる。
まずはさし盛りから。白魚、烏賊、赤身、帆立、甘エビ、鰹。白魚なんかパキパキ。鰹はとろーり。赤身も最高!
うまあーい。
出た! 毛ガニ。うまい!
手ぶれしちゃって良く分からないけど烏賊のわた焼き。香りとコクがたまらん!
卵焼きが来た!酒には結構これが合うのよ。出て来るのが早くて食べるのが追いつかん。
もずく! どこ産か聞き忘れたけど、ぱきぱきとした歯ごたえが珍しかった。
美味しい酒も次から次へとふんだんに振る舞っていただき、お腹も心も満足した頃、「そろそろ、あれ、いってみる?」
釜で炊いためしが出て来た。
何やら具も出て来た。このまん中の白いやつがクセものである。
ディレクター某氏自らみんなにめしを盛って下さる。
白いやつ、刻み海苔、醤油をめしにぶっかけて、ぐるぐるかき混ぜる。「白いやつ、たあっぷりぶっかけなきゃだめだよ」というので、たあっぷりぶっかける。
「がばあっ、と喰わなきゃだめだよ」というので、がばあっ、と頬張る。
次の瞬間、脳天にまさかりを叩き込まれたような衝撃! ズキューン! うぐわーっ! かっれえー! 頭が悪くなりそうな程かっれえーっ!
げほげほげほげほげほ、げほ。むせる! 心臓がどきどきしてきた。死ぬかも。
強烈な辛さの正体は、あの白いやつ、「えぞわさび(ホースラディッシュ)」であった。
「つず久」名物、元祖「わさびめし」である。殺人的である。しかしこれが病み付きになってくるとか。ほんとかー?
「決まってらあ、最高よ。俺なんかワサビもっと山盛りで喰うぜえ」 あ、整体のおにいさん。
がばあっ!
「へえっちゃらさあ! ぐははははは」 慣れてくると辛さをあまり感じなくなってくるらしい。
酒、というより、わさびめしでふらふらにされた感じもするが、手応えある料理の数々は感動しました。みなさんも是非のれんをくぐってみて下さい。
「つず久」
東京都新宿区市谷柳町8
03-3268-6467
都営大江戸線牛込柳町駅下車、大久保通りに出て市谷柳町交差点を飯田橋方面に歩くとすぐ右側にある東京シティ銀行の角を入る。
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||