東京中央卸売市場は関東大震災でそれまでの日本橋市場が壊滅した後、芝浦を経て、さらに海軍省の所有であった現在の場所に当初は暫定的な移転であったものがそのまま定着化したものである。現在の形となったのは昭和10年(1935)。広さ22万平方メートル。隅田川岸壁から船で運び込まれるものと旧汐留駅から引き込まれる貨物を融合させるために今のような扇形の形が出来上がった。場内は中卸しと小売り業者だけが出入りする市場だったが、昨今は一般の人にも小売りしてくれるところがある。場外は小売り専門で、食料品、刃物、調理器具、かご、たわし、茶わん、およそ食に通じるものなら何でもある。安くて良い品があるということで大変なにぎわいを見せる。食べ物屋にも知る人ぞ知る有名店が数多く点在している。



扇形の場内通路。
広い通りなのだが、物は多いし、魚は捌いているし、小車やターレは走り捲るし、早朝は素人にはとても危険な所である。これはもっと中に入った非常に狭い通路においても同じである。
これがターレ。車体前部の円筒形の部分がエンジンで、これごとぐるっと回って方向転換するので小回りがきく。この写真はのんびりしているが、場内では混んでようが狭かろうがぶっ飛ばすというのがこれの本来の運転方法である。
マグロの競り場であるが、結構一般人が多いのでびっくりした。しかし、ここでぐずぐずしてたり、ましてや小車・ターレの行進を遮るなどは国外退去クラスの犯罪である。
周りを箱で囲んでしまえばのんびりしたものである。だが、後方をターレがばく進しているのが分かるだろうか。
場内には中卸しの店が所狭しと並んでいる。2年に1回、全ての店が一斉にぐるりと大引っ越しを行って、そっくり場所を入れ替える。売り上げの公平を期すためである。
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この日最高値を付けた真さば。
築地市場はふぐの扱いには非常に厳しい管理をしいている。排出された毒を含む肝を場内にある除毒所に全て集め完全な除毒処理を行っている。
買い付けに来た若い板前に赤身を切り分ける。卸しのコンビもずいぶん若そうだけど。右の人なんか赤トンボの加藤じゃない方に似てるし左はナイナイのちっちゃい方に似てる。
江戸前穴子。頚椎を切られているのにまだ蠢いている。
場外も大混雑。すりには気を付けて。
店先で捌く。これが魚屋ってもんだ。
市場への買い付けには欠かせないよな。デジぶらの会員にも買った奴いたな。カメラ機材入れて運ぶそうだが、これ持つ時は長靴と鉢巻きもして欲しいよな。
まぐろ丼の店。6人くらいしか座れない。場外市場の一番外の角にあって場外市場の看板みたいな店。何年か前まではおじいちゃんとおばあちゃんがまぐろのにぎり専門でやっていた店だが、今はおばちゃんふたりで丼を出している。700円。金は先払いがルール。
井上のラーメン。煮干しの効いた東京とんこつ醤油。600円。チャーシューで麺が見えない。これはうまい。
食べるスペースを持たないから混雑時は東南アジア状態。ターレをテーブルにしてすする奴もいる。



6月10日。市場前の波除(なみよけ)神社で大獅子御巡行祭がありました。1トンの巨大獅子を担いで市場周辺の町々を練り歩く祭です。おまけデジぶらとしてアップしましたので宜しかったらご覧下さい。
おまけデジぶら「天井大獅子御巡行」


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